スコッチモルトを楽しむスコッチモルトを楽しむここでは、ウイスキー、中でも最近流行のシングルモルトについての簡単な基礎知識を紹介しておこうと思います。 ●ウイスキーの種類まず、一口にウイスキーといっても、作られる国、作られる材料によってさまざまな種類が存在します。 国別では、スコットランド・アイルランド・アメリカ・カナダ・日本で作られているウイスキーが世界5大ウイスキーと呼ばれています。主にスコットランドのスコッチウイスキー、アメリカのバーボン(アメリカンウイスキー)などがメジャーなところでしょう。 材料では、大麦を原料としたモルトウイスキーと、大麦以外の穀物(主にトウモロコシ)を原料としたグレーンウイスキーとに分けられます。 ●シングルモルトの楽しみでは今度はスコッチウイスキーだけに限定して見てみましょう。 スコッチウイスキーの約8割はブレンデッドウイスキーと呼ばれる、モルトウイスキーとグレーンウイスキーを混ぜ合わせたものになります。 そして残りの約2割がシングルモルトウイスキーと呼ばれる、単一の製造業者(蒸留所)で造られたモルトウイスキーです。 皆さんも聞いたことがあると思われる、バランタインというウイスキーはブレンデッドウイスキーです。 このブレンデッドウイスキーの考え方は、コーヒーの世界のブレンドコーヒーの考え方とよく似ています。(コーヒーの世界でもブレンドが一番飲まれている点もウイスキーと同じですね) コーヒーの世界では、キリマンジャロやマンデリン、モカにブルーマウンテンといった数種類の豆をほどよく混ぜ合わせて、その店独自のブレンドを作り出しています。ウイスキーの世界でも同じように、モルトウイスキーとグレーンウイスキーを混ぜ合わせてバランスのよいウイスキーを造っているのです。 一方シングルモルトウイスキーは、コーヒーの世界で言うストレートコーヒーにあたります。つまりキリマンジャロならキリマンジャロの豆だけを、モカならモカの豆だけを使って飲む、ということです。こうすることで、ブレンドに比べて整った味にはなりませんが、逆にその豆本来の味を楽しむことができます。この個性こそがストレートコーヒーのよいところです。 そしてシングルモルトウイスキーの楽しさも、まさにここにあります。 ●オフィシャルとボトラーズ実はシングルモルトはその販売形態によって、さらに2種類に分けることができます。 一つは生産者、つまりウイスキーを製造している会社が自ら販売しているボトルで、通称「オフィシャルボトル」と呼ばれています。 こちらは大量生産されていますので、味も供給量もある程度安定していて、比較的手に入りやすいものです。通常、お店で売られているものはこちらです。 もう一つが瓶詰め業者のボトルで、こちらは通称「ボトラーズ物」と呼ばれています。 瓶詰め業者のボトルとは、ボトラーと呼ばれる専門業者が独自の基準で瓶詰めをし、販売しているボトルのことです。 ボトラーとは、ウイスキーを瓶に詰める業者のことで、ウイスキーを製造している会社から原酒を樽ごと買い取り、自社で瓶詰めだけをして販売しています。(基本的には自社ではウイスキー製造はしていません。) そのため、ボトラーズ物はオフィシャルボトルに比べると流通量がかなり少なく、手に入りづらいものです。 また、それぞれのボトラーの好みによって、樽をどれくらいの年数寝かせるのか、どのタイミングで瓶詰めをするのか、といったことを決めるため、まったく同じ種類の原酒を使ったとしてもボトラーごとに味の特性が違ってきます。 つまりそれだけ奥が深く、自分にぴったりの一本を探す楽しみがあると言えるわけです。 ●さらに詳しくなるためにどうでしょう? シングルモルト、とはどのようなものか少しはお分かりいただけたでしょうか? まだまだ詳しく知りたい、という方は、お酒のうんちくやサントリーお酒の辞典などを参考にしてみてください。 また、 どちらのショップも価格、品揃えともに良心的で、自信を持ってお勧めできるショップです。 実際に私もよく利用させていただいています。たとえば最近ではこんなのとか買いました。 |